第二章 第四幕「底に響くレクイエム」

ストーリーおさらい
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第二章(層岩巨淵編)第四幕「底に響くレクイエム」をスクショを交えつつ、振り返りたいと思います。
時系列的に出てきた内容に触れるだけなのでネタバレはないはずです。
最後に元動画も貼り付けてありますので、宜しければそちらもご覧ください。

 

璃月のキャサリンの元を訪ねる。なんだか、今日は随分とご機嫌なようだ。

話を聞くと、今朝早く稲妻の神社へおみくじを引きに行き、近々思いがけない再会を果たすかもしれないと巫女さんに言われたらしい。

「思いがけない再会」と聞いて妹のことを思い出してしまう。

 

依頼については、層岩巨淵の近くにいる玥輝が依頼人とのこと。

星と深淵を目指せ・・・っと今回は本当に「深淵」を目指すことになりそうだ。

 

層岩巨淵の採掘許可をもらった玥輝は、採掘をしていたが、最近鉱夫たいの様子がおかしいようだ。

鉱夫によると、意識の朦朧としたヒルチャールたちが層岩巨淵の奥へと進んでいき、「入ったらもう出てこない」らしい。
つまり、そのヒルチャールたちを確認できるのは行きの片道だけで、中に入ったらもう出てくることがない。

ヒルチャールたちが何をしているのか、何をしたいのか、それらがわからず鉱夫たちを怯えさせているとのこと。

 

層岩巨淵の深部へ向かうとそこは、なんだか「穢れた逆さ神像」を思い出すような場所でもあった。アビス教団と関係しているのだろうか。

という話をしていたら、急にダインスレイヴが現れた。

 

彼は「アビスの使徒」の痕跡を追っていて、転移の扉をくぐったら偶然にもここに出てしまったようだ。
転移の扉をどこに繋げるかはアビス教団の思うままなのだろう。

 

ダインスレイヴと妹はかつて「旅の仲間」だったようだ。しかし、彼は共に「終点」を迎えることができなかったと言った。

色々聞きたいことはあるが、転移の扉がここにある以上、アビス教団の監視があるかもしれない。
まずは近くの火を調べてみよう。

 

旅人がここに依頼されて来たことを話すと、なぜヒルチャールたちがここに集まっていいるか、不死の呪いをかけられたダインスレイヴには思い当たる節がある。

それは、層岩巨淵が「呪い」の力を弱めているからだ。彼の身体は強い意志でここに「残れ」と訴えているようだ。

 

しかし、なぜここには呪いを弱める力があるのだろうか。アビス教団にはこのような技術はない。

 

ヒルチャールが仮面を被っているのには理由がある。水面に映る自分と、記憶の中の自分を比べて絶望を感じないためだ。

不死の呪いは永久的な「不死」を意味するものではなく、「摩耗」により魂と肉体はすり減ってゆき、「死」という形を迎える。

己の最期が近いことを悟ったヒルチャールは本能的に静かで暗い場所を探して、数百年にも渡る苦しみに別れを告げる。

呪いの力を弱める層岩巨淵こそが、理想の霊柩というわけだ。

 

話をしていると、急にカーンルイアの宮廷親衛隊に所属していた「黒蛇騎士」が襲ってきた。

その中に何か様子の違う「黒蛇騎士」が一人いた。

 

ダインスレイヴは何か気が付いたようだが、それを口にすることはなく、先に進む。

 

都市に向かおうとするが、不思議な力により先に進めない。

しかし、ダインスレイヴはいとも簡単に解除してしまう。彼にしてみれば、カーンルイアの技術やアビスの気配など身近なもの。

彼はアビス教団のことを色々と知っているから目をつけられているのだろう。

 

また、ダインスレイヴによるとここの建築物の構造は逆さでなければ、カーンルイアと似ているという。

 

更に先に進むと、何かを後ろに隠している黒蛇騎士に遭遇する。ダインスレイヴは黒蛇騎士の雰囲気に何かを感じたようだ。

 

黒蛇騎士を倒すと、そこにはヒルチャールたちがいた。これがヒルチャールの「結末」だ。

 

さらに黒蛇騎士が襲いかかろうとしてきたが、先程出会った様子の違う黒蛇騎士が命令したのか、黒蛇騎士は去っていった。

ダインスレイヴはその黒蛇騎士に「ハールヴダン」と呟いた。かつての宮廷親衛隊の若き精兵とのこと。

 

時はカーンルイアに災厄が訪れた日。ダインスレイヴは「末光の剣」として王宮に駆けつける前、ハールヴダンに「いかなることが起きようとも、カーンルイアの民を守り抜け」と命令を下していた。

理性を失った黒蛇騎士の心の奥底では、今でもカーンルイアの民を守るために戦っているのだろう。

この遺跡を災厄に見舞われたカーンルイアだと思い込み、ヒルチャールたちを助けを求める民だと信じて。

 

黒蛇騎士が後ろのヒルチャールに叫んでいたのは古代カーンルイア語で「逃げろ」だと、ダインスレイヴは説明してくれた。

 

さらに奥に進むと、池があった。水まで逆さになっているなんて奇妙な光景だ。

ダインスレイヴは先程よりも身体が楽になっているのを感じると言った。あの池の水には「浄化」作用があるのだろう。
しかし、その水を使ってもダインスレイヴの呪いを消し去ることはできない。

浄化することのできない呪い、それが神々の呪いだ。

 

浄化作用のある水の他に、奇妙な装置も気になる。周りの雰囲気とまったく合っていない。きっとアビス教団が設置したのだろう。
もしや、何かの準備をしているのか・・・

 

その時、急に扉が開き、ハールヴダンはその奥へと進んでいった。
彼は何かを伝えたいようだ。後を追ってみよう。

 

奥へ進むと質素なヒルチャールの集落があった。すでに動いていないヒルチャールもいる。

ヒルチャールとの思い出にあまり良いものはないが、ここのヒルチャールを見るといつもとは別の感情が湧いてくる。

 

周りを調べていると花を見つけた。旅人には見覚えのある花だ。

ダインスレイヴによるとこの花は、カーンルイアの国花「インテイワット」でかつてカーンルイアの至る所に咲いていた。

この花の開花期間は二週間しかないが、カーンルイアの土から離れるとその花びらは硬まる。故郷の土に還って初めて、花びらは再び柔らかくなり、やがて塵となって枯れる。
そのため、インテイワットは郷を離れて旅する者を象徴し、また「故郷の優しさ」という意味を持つ。

 

この花に見覚えがあるのは、妹の頭にも同じ花が飾られているからだ。

 

急にそのインテイワットから、旅人へとある記憶が流れ込んできた。

姫様と呼ばれる蛍、何かの「装置」の準備、謂れのない罪、復興、決断・・・。

 

その記憶は「双子」だけが持つ奇妙な繋がりによるものだろう。

アビス教団は、先程見た装置で呪いを浄化しようとしている。どうやらヒルチャールにかかった呪いを浄化し、彼らをカーンルイア復興の礎にするつもりのようだ。

 

しかしダインスレイヴは、それが実現する可能性はないと断言した。彼は500年もの間、この呪いと過ごしてきたからわかる。

だからこそ、彼は何度もヒルチャールたちを「あれはもう人間ではない」と自身に言い聞かせて来たのだ。

 

ダインスレイヴは蛍を否定するような発言をするが、旅人とダインスレイヴはあくまでも雇用関係。彼を信じられるだろうか。

アビスを阻止するという目的以上に、ハールヴダンたちの「遺志」を踏みにじるアビスの独善的な行為を許せない、と言うダインスレイヴに同意する旅人。

 

辺りを見渡すと、あの逆さの都市が見えた。その瞬間、目の前が真っ白になるくらいの光があの装置から発せられた。

アビスが動き出したようだ。

 

後ろからアビスの使徒が近づいてきた。そして、民を苦しめ続ける呪いを全て取り除くと言った。だがヒルチャールたちには呪い以外残っていない。

時間稼ぎのためか、アビスの使徒が襲ってきた。

 

アビスの使徒を倒し、装置のところに急いで向かうと、アビスの司祭が水の浄化作用を増幅させている。

間に合わなかった。
ヒルチャールも、黒蛇騎士も、ダインスレイヴも極限の苦痛を受けている。

 

どうにかできないかと急いで考えるが、何も思いつかない。

その時、ハールヴダンが装置に飛びつき、装置の力が弱くなったが、できることをやり遂げたハールヴダンは動かなくなってしまった。

 

彼のおかげでアビスの司祭を倒したが、まだ装置は止まらない。

装置が作動している限り、ダインスレイヴは本来の力を発揮できない。今、アビスに対抗できるのは旅人だけだ。

 

分散されていた他の装置も旅人によって破壊された。これでやっと全ての装置が止まったが、ハールヴダンの存在は感じられなくなってしまった。

この場を離れようとすると、光と共にハールヴダンの魂が現れた。
彼はダインスレイヴが目の前にいることで、カーンルイアは滅亡していないのだろうか、と尋ねてきた。

ダインスレイヴは優しく微笑み、「うん」と頷いた。
それを確認したハールヴダンの魂は目を閉じ、消えていった。

ダインスレイヴは最期に「だから復興の必要もない」と、呟いた。

 

ダインスレイヴはさっきの装置でダメージを受けたようで、身体が癒えるまでしばらく時間がかかる。ここでダインスレイヴはまた少しの間お別れだ。

蛍には会えなかったが、ここでの出来事で手がかりはたくさん手に入ったから、良しとしよう。

 

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