第二章 第三幕「千手百目の浮世」 3/3

ストーリーおさらい
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第二章(稲妻編)第三幕「千手百目の浮世」をスクショを交えつつ、振り返りたいと思います。
時系列的に出てきた内容に触れるだけなのでネタバレはないはずです。
最後に元動画も貼り付けてありますので、宜しければそちらもご覧ください。

 

天守閣に着くと、そこには雷電将軍と淑女がいた。九条裟羅は既に倒れていた。

稲妻で起きたことを並べるも、淑女はただスネージナヤから外交の使節として来ただけだと言い張っている。
また、スネージナヤ女皇の理想はこの世で最も高貴で純粋なもので、それに比べればウェンティの神の心や璃月の人々のことは取るに足らない「必要な犠牲」に過ぎない、とも。

 

いよいよ、決着をつける時が来た。

 

淑女に「御前試合」を申し込んだ。それは、敗者は死ぬということ。

稲妻のルールに従い、覚悟を決めた上だ。

 

なんとか淑女に勝つことができた。

雷電将軍が無言で負けた淑女に近づき、刀振るった。それはあの淑女が一瞬で消えてしまうほどの威力。

 

そして、雷電将軍は勝者の栄誉を認めると、旅人たちが天守閣から去ることを許した。

 

天守閣を後にするが、空気中に漂う雰囲気がどんどん重たくなっていく。

雷電将軍の刀で死んだ淑女、神の心を集める理由、「夢想の一太刀」、八重神子の計画、色々なことが頭の中に渦巻いている。

もう少しで門を抜けられる。

 

門を出ると、万葉やゴロー、抵抗軍のみんながこちらへ向かってきているのが見えた。

無事に天守閣を出られたと安心したその時、背後から空間を割って雷電将軍が刀を振り下ろしてきた。

このタイミングでは避けることも、受けることもできない。

 

その瞬間、万葉が持っていた、かつての友人の抜け殻となっていた神の目に光が宿った。

 

その神の目のおかげか、万葉の体は雷光のような速さで動き、雷電将軍の夢想の一太刀を受け止めた。

 

そして、かつての友人の神の目は、役目を果たしたのか、夢想の一太刀を受け止めたことに満足したのか、再び光を失った。

それを機に抵抗軍が雷電将軍に攻撃を仕掛けた。

しかし、相手になるわけがない。

 

旅人は雷電将軍に斬りかかり、「一心浄土」へと引き込まれた。

 

一心浄土には影がいた。

目狩り令に関することを伝えるも、彼女は既に知っていた。
ファデュイたちの行動は「永遠」の驚異になっていないため、黙認していたのだ。

彼女は、願いは「永遠」にそぐわないもので、願いを追い求めるというのは、たくさんのものを失うことだと言った。

神の目を接収することは命を奪うことではなく、むしろ命を落としたのは願いを追い求めた者たちだと続けた。

哲平のことが頭に浮かぶ。

 

これ以上、言葉を交わしても意味がない。直接この手で「論破」するしかない。

 

激しい戦いの中でふと、神子にもらった御守りを取り出すと、神子が出てきた。

そして、汝はここにいるが「彼ら」の願いはとっくに汝に宿っておる、と旅人の耳元で囁いた。

目を閉じると、みんなの願いが聞こえてくる。
哲平の目狩り令を廃止して欲しいという声も。

 

みんなの願いをその身に受けて、影に勝った。

 

神子は、影の愛するこの国は、永遠に存在する価値のあるものだろうか、と影に問うた。願いを失い、変化を失い、ただ存在するだけの国は抜け殻に過ぎない、と。

しかし、影は未来永劫変わることのない永遠が、自身が臣民に誓った約束だと反論した。

それに対し神子は、臣民が必要としているのはその約束ではなく、影の「眼差し」だと言った。それこそ「神の目」だ。

 

影はすべてを経験したからこそ、稲妻の民を正しい「永遠」へ導くことを選んだが、その「永遠」こそが俗世の者だけではなく、己すら見つめることをやめた残酷なものだった。

前に進まなければ逃すものも多い。何百年もの間、一心浄土に一人で過ごしている影もまた、失い続けていると言える。

 

気が付けば、影の内なる世界である一心浄土の空が徐々に明るくなってきている。
きっとここの孤独に絶えられず、神子に会えたことに嬉しく思っていることが映し出されているのだろう。

神子も影も子供じみた会話をしていて、どんどん雰囲気が柔らかくなる。

 

最後に影は目狩り令を廃止するが、「永遠」について稲妻が前に進むべきかどうかは、再び考える必要があると言った。

沢城みゆきさんの演技が本当にすごいんよな。雷電将軍と影で似ていつつも微妙な違いがあって。

 

その後、雷電将軍は目狩り令を廃止した。人々の願いが彼女の閉ざされた心の扉を開けたのだ。

「一心浄土」以外に彼女は人々の目に「永遠」を見た。それは「永遠」に続く願いでもあった。

 

稲妻での出来事も落ち着いた頃、神子に呼ばれて鳴神大社へ。
長年会っていなかった旧友と話すことができたから、上機嫌だ。

今回は今までの国で起きたこととは異なり、「神の心」を奪われることもなく、ファデュイの計画を阻止することができた。

 

と思ったら、「神の心」は神子が邪眼工場で倒れた旅人を救い出すため、散兵に差し出していたのだった。

影が人形を作ってから「神の心」を置いておける場所がなくなり、友人の神子に渡していたので、神子が「神の心」を持っていたのだ。

 

元々「神の心」の力を必要としていなかったし、天空の島とも連絡を絶っていたから、「神の心」は争いを招く物にすぎない。

そんな物と「計画」の核心となる旅人とを引き換えることができるのなら、割のいい取引だと彼女は判断したのだ。

 

稲妻の旅の締めくくりとして、神子に質問をする。

「人形」の将軍については、「人形」の将軍を作った技術は今では失われている知識からきたもの。
影が自身の神の体を改造する前に試作品である「原型の人形」を創造し、力のみを封印した。しかし、ファデュイたちに封印を解かれて「散兵」となった。

 

前任の雷電将軍については、以前鍾離から雷神バアルが亡くなったと聞いていたが、「バアル」と「バアルゼブル」は双生の魔神。
バアルゼブルは影で、バアルは「眞」と言い、共に稲妻を治めていた。しかし、数百年前の戦争で眞は死んでしまい、その時を境に影も変わってしまった。
「失ったもの」の中で一番大きかったのだろう。

 

妹については、神子にもわからない。しかし、神子の持てるものをすべて利用して調査すると約束してくれた。

 

次の旅の地点については、知恵の神を持つ国のスメールを勧められた。スメールでは知識は「資源」として統一管理されているようだ。
また、「クラクサナリデビ」はスメールの信仰する神であり、スメール人が使う彼女への愛称。

 

聞きたいことは一通り終えた。
最後に神子から、汝の願いは何かと問われ、妹を見つけることと答えた。しかし、彼女は小さな目標に過ぎないだろうと言った。

「願い」とは浮世も星海も超えて、運命と共に輝くものであるはずだから。旅人に神の目がないのは、まだその願いが生まれていないからかもしれない。

それを見届けることもまた、旅の意味なのだろう。

 

 

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