第二章(稲妻編)第三幕「千手百目の浮世」をスクショを交えつつ、振り返りたいと思います。
時系列的に出てきた内容に触れるだけなのでネタバレはないはずです。
最後に元動画も貼り付けてありますので、宜しければそちらもご覧ください。
意識を取り戻し、目を開けるとそこには八重神子の姿が。脳に支障はきたしていないようだと嬉しい(?)言葉をいただいた。
どうやら彼女が邪眼工場から救い出してくれたようだ。
どうやって助けてくれたかは教えてくれなかったが、恩は返さないと。
神子は、目狩り令から稲妻の民を救い、ついでにこの国と「一心浄土」で無限の瞑想を続けている、本物の雷電将軍である「影」も救いたいと言った。
「一心浄土」は、目狩り儀式の時に刀で斬り開かれた空間で、影の「心の世界」のようなもの。そこに閉じこもり、外の雑務はひたすら永遠へと突き進む人形に任せている。
それが、影が模索した永遠への道だ。
「一心浄土」は基本的に自我のみを許容する空間なので、そこに入ることのできた旅人には十分な関心を持っているということ。
永遠にとってこれほどまでに「不安定」な個体は見たことがなかったからだろう。
「一心浄土」で彼女を打ち負かせば、意志を変えることができるかもしれない。つまりそれは、直接雷電将軍の心の世界を変えるということ。
これが神子の考えた、目狩り令を廃止する方法だ。
一筋縄ではいかないので、神子は「対雷電将軍特訓」を用意してくれていた。
神子が用意してくれた、雷電将軍の技を再現した法器で訓練を行った。
彼女になぜ雷電将軍のことについて詳しいのか聞いてみると、なんと神子は「雷神の眷属」なのだった。
しかしなぜ2人は会わなくなったのだろうか。
「永遠に変わらない国」、それは2人の夢だったが、それが「静止」を意味するとは神子は思っていなかった。
影が「一心浄土」に入る時に神子へ別れの言葉もなく、それはきっと雷電将軍が考えた友情を永遠に保つ方法なのだろう。
影を自我の世界から引き戻すことが「永遠の眷属」である神子のするべきこと。
一通りの訓練を終えたが、全く歯が立たないだろうと神子。しかし、何か作戦があるようだ。
抵抗軍でも雷電将軍には為す術はないだろうが、神の目を失った者たちだからこそ、より大切にしたいと思う「意志」がある。
それが神子が立てた計画に何か関係があるようだ。
彼女は唐突に、客人が来るから鳴神大社に戻ると言い出した。
客人を待つ間に、神子は計画について語ってくれた。
目狩り令は、「人形の将軍」が持つ永遠への執着を利用したもの。そして、その法令の遂行に関与していたのは、常に天領奉行だった。
綾華が以前話してくれたことと合わせると、社奉行以外の2つはファデュイと結託していると考えられる。
しかし、まだ黒幕の存在については掴めていない。
そして、とある人に今の天領奉行を裏切ってもらい、「彼女」を利用すればきっと雷電将軍の前に行くことができる、と言ったところで客人が到着した。
現れたのは九条裟羅。毎月この日になるとお参りに来るようだ。
神子は、目狩り令はファデュイに惑わされたものであり、「盲目的に従っている者」は天領奉行の九条家の者だと言った。
それはつまり、九条家が幕府を裏切ったということだ。
裟羅はもちろん反論する。三奉行は古来より将軍に仕え忠誠を誓ってきた、特に当主の孝行は「夢想の一太刀」に対する崇拝はいかなる者よりも勝る、と。
3日後。それが神子が証拠を渡す時だ。
2人はその約束をして、裟羅は鳴神大社を後にした。
が、天領奉行が裏切った証拠など何もない。裟羅を説得するために思いついて言っただけ。
これから証拠を手に入れるため、「専門家」を起こしに行く。
タヌキではなく、ムジナだと言う「終末番」の一員で、正真正銘の「忍者」である早柚(CV: 洲崎綾)が、神子の言う専門家だ。
そして、終末番は社奉行にある、神里綾人の隠密部隊のこと。
綾人と社奉行は中立な態度を維持しているが、年中サボっている終末番であれば手伝わせることはできる。
天領奉行が裏切った証拠を見つけるため、まずは綾華に話を聞きに行こう。
ムジナは主にアナグマのことを指すようですが、時代や地域によってもタヌキやハクビシンも含むらしい。
ムジナ(アナグマ)が掘った穴をタヌキなども使うから「同じ穴のムジナ」ということわざが生まれたとか。
木漏茶屋で、状況を綾華とトーマに伝えると、綾華は心当たりがあるようだ。
天領奉行は国内の軍事事務を掌握しており、隠蔽をしたら綾華たちが知ることはできない。
その結果、雷電将軍は目狩り令で生じる害を誤算し、それを続けている可能性がある。天領奉行の上奏を手に入れることができれば、すべてわかるだろう。
そして、上奏に触れる権限をもつ者は九条孝行一人しかいない。
厳重な警備の気を一時的に引くために、宵宮の花火を仕えばその隙に早柚が証拠を集めることができるかもしれない。
すべてが終わったら、また、きちんとお祝いしようと約束して、宵宮を探しに向かう。
宵宮はこの前、いい花火ができたと渡してくれた。
しかし、とんでもない威力のようなので少し心配でもある・・・。
旅人たちが花火に火をつけ、兵士たちの気を引いたのを確認し、急いで木漏茶屋に駆け込んだ。
しばらくすると早柚も戻ってきた。
早柚が持ってきたものの中に、天領奉行が雷電将軍に呈上した「上奏」、ファデュイとの間で交わされた手紙があった。
これだけの証拠があれば、神子が次の計画を立ててくれるはず。
約束の日。鳴神大社には九条裟羅も来ていた。
裟羅に上奏を見せると彼女は激怒した。そこには抵抗軍、珊瑚宮、前線といったことには一言も触れていない。
前線で命を落とした兵士や人々が受けている苦痛は、どれも言うに値しないということか。
そして、天領奉行とファデュイとの間で交わされていた手紙が決定打となった。
裟羅が信じて今まで続けてきていたことは、一体何だったのだろうか。
彼女は直接当主と話をすると駆けて行った。
裟羅の後を追おうとしたら、神子に呼び止められた。
千手百目神像の前で雷電将軍の「心を開かせれば」勝機はやっている、と。
そして、餞別として鳴神大社の御守りを持たせてくれた。
覚悟を決め、裟羅と共に天領奉行へ入る。
当主の九条孝行へ手紙のことを聞くと、あっさりと認めた。どうやら、目狩り令の発令と遂行に助力すれば、スネージナヤの使節と約束した利益を手に入れられるからのようだ。
孝行からすれば、これは裏切りではない。ファデュイたちを利用しているという認識だった。
こちらには雷電将軍の「夢想の一太刀」があるから逆らうことなどできない、と雷電将軍の武力や自分たちの力を過剰に信じている様子だ。
裟羅は目狩り令に対して、自分の心のなかにある道義に背いても雷電将軍の示した道であれば、最後まで善し悪しを判断することはできないと考えていた。
また、自分のしてきた決心に報いるためにも、天領奉行がしてきたことを正すためにも、雷電将軍の元へ向かおうとしている。
しかし、雷電将軍はいま天守閣で淑女と会っているらしい。稲妻の背後で起きた現況は淑女によるものだったのだ。
裟羅と共に天守閣に乗り込もう。
【その3に続く】














